XULアプリケーションがWebベースの技術によって支えられているということには、今までのアプリケーション開発とは違ったユニークな利点があります。
MozillaはXML関連の様々な標準技術に対応していますので、それ単体でXSLTの処理をさせることもできます。また、RSSによる更新情報やFoaFによる人間関係情報などから動的にメニューを生成するといった、他のXMLとの組み合わせも可能です。内部処理にも標準技術のW3C DOMを使っており、Webページの開発で培ってきた技術をそのままアプリケーション開発に活用できるようになっています。
その弊害として、Web関連の技術に明るくないと却って開発が大変であるというデメリットも併せ持ってしまっています。これまでのアプリケーション開発とは全く違うWebページ的な操作が必要になるため、生粋のプログラマは新たに学習をする必要があります。
XULアプリケーションを開発する上ではJavaScriptも使用頻度が高いのですが、今現在ではJavaScriptを単なる手続き型言語としてしか使っていない人も多いです。DOM操作などのオブジェクト指向的な考え方が必要になる場面が多数あるXULアプリケーション開発においては、JavaScriptのきちんとした習得が不可欠だと言えるでしょう
それから、最新のXML関連技術ともなると技術資料が不足しがちだという問題もあります。最近主要パートが勧告されたDOM Level3などは、日本語による解説がまだほとんどありません。
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