みんなでスタイルシートを使おう、ということになるわけです。
企業の場合なら、
一つのデータ、ページを色々と流用できるので、コストの削減になります。
また、様々なブラウザで訪れるお客さんを受け入れられるため、顧客層の拡大につながるでしょう。InternetExplorerやNetscapeだけでなく、目が見えなくて音声ブラウザを使っている人も、新しいユーザーになり得ます。
米国での業務にプラスになる。これはどういうことかというと、アメリカでは去年の6月に、改正リハビリテーション法508条というのが施行されたのですが、この法律で、アメリカの政府機関に大して、ここまでで述べたスタイルシートなどの技術を使って、「様々な環境の人が分け隔て無くアクセスできるようにWebページを作らなければならない」、という指針を示しているんですね。このことに代表されるように、アメリカでは今、「様々な環境でのアクセスのしやすさ」、アクセシビリティというものがとても重要視されるようになってきているんです。
例えば、これはフォルクスワーゲンメルセデス・ベンツのアメリカでのサイトですが、このサイトも、スタイルシートを使ってレイアウトされています。
このように、海の向こうでは、大企業もこういったことに力を入れているわけです。
「うちの会社もこういうところに力を入れています」、ということをアピールできれば、それは企業イメージの向上にもつながるでしょう。
また、個人でWebサイトを作る場合でも、メリットがあります。
例えば詩や小説を書いている人なら、レイアウトにスタイルシートを使うようにするだけで、今までは対応できなかった、音声ブラウザにも対応できるようになります。これは企業サイトの場合と同じですね。
それから、お金をかけずに、よりダイナミックなレイアウトに挑戦できるというメリットもあります。
このページも、実際に、素材画像をPhotoshop LEのように安上がりなツールで作ったあと、手作業で作ったスタイルシートによって、ここまでのレイアウトを行っています。
これを旧来の手法でやろうとすると、MacromediaやAdobeの高価なページ作成ツールを買わなければ、とんでもなく苦労しなければなりませんよね。
もちろん、仕事でページを作る場合、こんな事をちんたらやってたら時間がかかってしょうがないわけですが、個人で気軽な感覚でページを作るだけでも、これだけ遊べるというのは、大きなメリットだと私は思います。
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