ルビの利用範囲は「読み仮名」だけに限定されません。仕様書にも例示されているように、XHTMLのルビは「ある語句(ルビベース)と別の説明語句(ルビテキスト)とを関連付ける汎用の要素」として使うことができます。
このアプリはその応用の一例として、HTMLにおける略語・頭字語のマークアップを「略語」のルビベースと「フルスペル」のルビテキストとして表示する機能を実装しています。(略語のマークアップをルビのマークアップに置き換えるのには、XBLによるバインディングを使用しています)この機能は、他の要素についても応用することができるでしょう。
以上が、XHTMLルビサポートの実装の概要です。
このアプリは、北村氏によるルビ表示のためのスタイル指定がなければ、こうして世に出ることはおろか生まれることもなかったでしょう。そういう意味で、北村氏こそが真の生みの親だと言えます。
いつの日かCSS3-Rubyが勧告されGeckoがネイティブでルビ表示をサポートするまで、という限られた寿命ではありますが、このアプリが少しでも皆さんのお役に立ちましたら幸いです。
2003/4/15 Piro(下田洋志)
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