HGインスト版の構図で一枚。立体写真(交差方)です。13年越しのトラウマをようやく克服(?)できました……もう思い残すことはありません。
その後ろ姿。 反対からも。うーん、あの絵の反対側はこうなってたのか……立体物はいろんな角度から眺められるのが嬉しいですね。
バストアップ。ヤスリがけが下手なので、近くで見るとエッジがとろけ気味。へろへろのモールドが微妙にイヤ……パーツは代わりのがあるので作り替えられるんですが、でもめんどいのでもうこのまま放置。"GUNDAM"
のデカールはスペースの都合で収まらないので貼ってません。左肩のデカールは失敗したせいで番号しか残りませんでした……左ヒザは番号すら なお、盾のサーベルは部品請求したものです。
胴体。ちゃんとコアファイター入ってますよ〜。
バズーカラッチ。密かにカバーのツメ部分を新造してます。ここにも、モールド入れに失敗して要らん傷が……あと、ラッチは合わせ目を消そうとして中を削ってたら、バズーカがユルユルになってしまいました。トホホホ。
武装無しの状態、正面、背面。カトキ立ちで見下ろし気味の視点のときは、僕は武器無しの方が好きです。
頭部アップ。パテ等を使わなくても削り込みのみでここまで持って来れました。インストp3中央のイラストの顔を目指してみましたが、どうでしょう。実物は左右の目で見たときにもっと丸頭に見えるんですが……
※写真は実物の色合いとは多少異なります
外装を切った貼ったしないお手軽改造の簡単フィニッシュなので、マジに誰でも再現可能と思われます。ニッパーとカッターナイフとヤスリとガンダムマーカーとABS用接着剤(ホームセンターとかで売られてます)でレッツ小改造。
……いや、誰もテメーの改造法なんて聞きたかねーよヴォケって感じでしょうけど、僕のアプローチと別のある方のアプローチとがちょうどかぶってたので、お手軽改造は誰がやっても同じ方向性になるんじゃなかろうか、だったらレシピをまとめておいた方が有益なんじゃなかろうか、と思いまして。
出会いはHGガンダム取説のイラスト、「Ver.Ka(ケー・エーと読むのが正しいらしい)」というブランド(?)を知ったのはさらにその数年後。ガレージキットなんて買えないし作る技術力もないようと諦めきってからどれほど経ったか……Ver.Kaのプラモ化なんてあり得ないと思ってました。
そのVer.KaがMG化! 存在を知ったのは発売後のこと、近所のオモチャ屋じゃとうの昔に売り切れてて入手するのにずいぶんかかっちまいました。そして到着。大いに期待しながら組んでみましたとも。だがしかしこのキットは……敢えて言おう、カスである!と 脚短いし、胴は太いし、旧画稿・新画稿のどっちにも似てないという悲しい状態(僕は新画稿派)。3200円(定価)払ってこれじゃあ、なんていうか大損です。
※いや、出来自体は悪くないのですけどね。「マスターグレード版のVer.Ka」と考えれば、実に悪くない。ただ、昔の「Ver.Ka」に幻想を持っちゃってる僕のような人にとっては、「形はVer.KaでもモノとしてはVer.Kaじゃない」と。肩スイング機構がなかったり平手がなかったりバズーカが担げなかったりと3200円という価格にしては割高感があるし。
巷では手足を切り刻んでプロポーション改善大改造というのが流行りのようですが、それだと手間がかかるしせっかくのステキな成形色を塗装で無駄にしてしまうので、というか塗料を揃えるのも面倒だったので、僕は成形色仕上げ前提のお手軽小改造の範囲でなるべくかっこよく見えるようにするという方向でいくことにしました。
手を付ける前に、まずはキットの主要な問題点を整理します。
ぶっちゃけ、この3点を改修すればそれなりに見れるものにはなるはずです。このほかの細かい点……ビームサーベルが細いとかチンコアーマーの形が違うとかはこの際目を瞑りましょう。そこまで手を出すと、お手軽小改造ではなくなってしまいます。
上記の問題点を解消するために小改造。バンダイエッジ落としやなんかの基本工作以外について。
アンテナ基部の上を削って小型化。また、アンテナは下の辺の長さが15mmになるくらいまで短くしました。そして段落ちの再現。遠目に見ると段落ちがあるかどうかなんて分かりゃしないというのが虚しいけれど。
ヘルメットの、アンテナを取り付ける五角形の平面部分を少し削っておくと、アンテナがより頭に密着します。
ヘルメットは下の方を削ってシルエットを台形から球形へ( V ガンダムなどのように)。頭頂部と頬当て下辺を少し削ってシルエットをさらに球に近づける。とりあえず正面から見たときにインストp2の新画稿のように見えるようにしましょう。削りすぎて穴を空けないように!
バイザーは目つきをやさしくするために下辺を少し削って鈍角化。前の方も削ってなだらかなカーブになるようにして、上から見たときの形を弾丸形から球形に近づける。バイザー内側を切り欠いて本物のヘルメット風の断面にすると、下から見たときにインストp3中央のイラストのようになってかっこいいかもしれません。
マスク下辺と顎の下端・断面を削って小顔化、顎は後ろ側も削って首の可動範囲を拡大。顎は左右も削って、正面から見たとき長方形になるようにする。真正面から見たときにマスク下端が頬インテークの穴の下端と同じくらいの高さになるまで小顔化しましょう。あと、断面がくさび形になるようにバンダイエッジを削っておくと、斜めから見たときの顔の印象がスッキリします。
マスクはただ下の方を削るだけじゃなくて、面も削って、全体の形状を「元のものをそのまま縮小」したようにするといいと思います。そういうわけで、顎へのびるモールドは下の方を彫り直してます。
ポリキャップを押さえるための出っ張りを少し削ると、顔が奥にくるようになります。顔面がガタつきますが、マスクの左右端に厚さ0.5ミリほどのプラスチック片を貼り付けると、張力だけでしっかり固定できます。
目のパーツは、正面から見たときバイザーで隠れる部分を削って細目にする(Glaphics Worldのウィングガンダムゼロがそうなっていたのを思い出した)。正面や斜め上から見る分には関係ないですが、下から見上げたときの印象はだいぶ変わります。正面から見たときも、少しだけタレ目に見えるかも? ついでに頭と接続するピンの上あたりでメインカメラを切り離しておくと、頭の前後を接着したあとでも顔を後ハメできるようになります(Hobby Japanで紹介されていた方法)。この場合メインカメラは頭に接着することになります。
肩アーマー基部を切断し、穴の位置を1ミリ上げて再接着。接着にはABS用接着剤を使うべし(瞬着だとすぐとれてしまう)。肩アーマー側は、基部との干渉箇所と、内部の肩ブロックとの干渉箇所(削っておかないと腕が90度まで上がらない)を削る。これで、肩から胸にかけてのラインが画稿同様に繋がって、上半身が若干小さく見えるようになります。
某避難所の195からの指摘を見て実践しました。
天板を切断、位置を下げて再接着。天板の裏を削って薄くし、襟の前の方も削って、正面から見たときに胸の上面よりも襟天板が下になるようにする。
首の長さが気になる場合はレイオフしてみてもいいでしょう。僕はマスクの下端〜頬当ての下端〜襟天板が同じくらいの間隔になるように1ミリ弱縮めました。ヘルメット下端と襟上端が離れすぎない程度の高さに調整するのがポイントかと。
胸を小さくするために、左右で0.5mmずつ計1mmほど削り込む。また、後述する胴の短縮を行うとコクピットハッチがチンコアーマーに激突するので、ハッチの下側を底板がなくなるくらいまで削る。ちなみに、このパーツの天板(六角形になってる部分)の面取りを大きくすると、天板が胸のパーツとぶつかるまでハッチをガバッと開けるようになる。
胸中央の細くなってる部分はほんとに折れやすいので要注意です。仮組み前にフレーム側の太いピンを半分くらいまで切っとかないと、フレームからパーツを外すときに勢い余ってへし折ってしまいがちです。また、ヤスリがけなどの際にもうっかりへし折りがちです。プラスチック片などを詰めたり真鍮線を入れたりして補強しておくといいでしょう。僕は3回折って、ついに簡単補修では跡が消えなくなってしまいました。つか1回目の時に部品注文してから1ヶ月近く経つのにまだ届かないってのはどうなのよ。
赤胴は背中側で左右に割り、下がすぼまるように再接着。あらかじめ前後を接着しておいて、スナップフィットのためのピンなどのコアブロックとぶつかる箇所、コクピットハッチとぶつかる箇所を、現物合わせで削る()。実際のところ、内側はコアブロック挿入ガイドのレールとスナップフィット用のピンさえ削ってしまえばコアブロックはだいたい通過できる(ダミーの方は引っかかるが……)ので、外側からの削り込みでさらに細くできるはずです。
キットはガンキャノン互換の巨大なコアファイターのせいでズンドウになってしまってますが、この加工だけで、コアファイター入りでここまでダイエットできます。
某スレVer.9の39(写真は35)で紹介されていた方法をベースにしました。
スラスター・機首・尾翼を1ミリ削って胴を短縮(下を削らずコクピットの上あたりで短縮した方がいいという説も……)。これで胴と腰の隙間が無くなり、胴長感も解消される。僕はサブスラスターに穴が空いてスナップフィット用のピンが露出するくらいまで削ってしまいましたが、そこはお好みでどうぞ。
某スレVer.7の796で紹介されていた方法です。
フロントスカート基部のポリパーツの後方を削り(っていうか切り)、同時にチンコアーマーの方にスペーサーを入れて、スカートを胴に密着させる。するとスカートは角度が浅くなって、正面から見たときデカく見えるので、スカート外側を削って細くする。後ろのスカートはゆっくり力をかけながら曲げて(力業)、サイドスカートとの隙間をなくす。これで腰の印象が幾分スッキリし、チンコアーマーも大きく見えます。
リアスカートとバズーカラッチの間にスペーサーを挟み込むと、より旧画稿のアヒルっぽい形に近づけられます。これはお好みでどうぞ。僕はポリパーツのランナーの板状部分を切り出して挟み、1mmくらい浮かせました。
フロントスカート基部をいじる工作は某スレVer.10の261で紹介されていたものです。
このキットは、GM改ゆずりの短い脚を少しでも長く見せるために股関節軸がギリギリまで下げられていて、カトキ立ちなどで脚を広げると、微妙に胴長という事実が強調されてしまいます。これを解消する方法は二つ、一つは股関節軸の延長、もう一つは脚の延長と股関節軸の移動です。
股関節軸の延長というのは、スカートから生えてくる脚の位置を変えることで、スカート内に隠れた脚の付け根がもっと上にあると錯覚させる(緑色で示した位置にあると思わせる)方法です。股関節軸を真鍮パイプなどで長めに作り替えるか、モモのポリキャップを内側にずらすかだけで済むので、手間がかかりません。ただ、この方法には、脚を広げない直立状態ではO脚になってしまうという欠点があります(まぁそういう体型が好みならそれでもいいんですけど)。
もう一つの方法は、さっきの図で緑色で示した位置に実際に股関節を移動・モモを延長してしまうというものです。根本的な解決になる代わりに、手間がかかる、関節の強度が落ちるという問題があります。
僕が取ったのは後者の方法です。モモのフレームを装甲を付けるピンの上で切り離し、スネ同様に延長。同時に、股関節軸を基部ごと腰から切り離して(図解)、モモの延長分と同じ長さだけ上に付け直します。強度が心配でしたが、ABS用接着剤でくっつけたらモモも股関節もがっちり固まりました。すごいね。
僕はモモの延長と軸の位置変更をそれぞれ1mmとしました。でも変化が小さすぎるのかほとんど差が分かりません……余計な工作だったかも
スネのフレームを外装接続用のポリキャップの下で切断。ABSパーツのランナーのネームプレート部分を切り出し、挟んで再接着して1ミリ延長。強度が不安と思われるかもしれませんが、ABS用接着剤を使えばがっちり固まります(瞬着で太らせた足首ボールジョイントを膝を持って押し込みましたが、ビクともしません)。これで、脚が1mm長くなります。
モモ装甲の切り欠きの下の方を、ランナーから切り出した板で1.5mm程度埋める。低い位置から見たときに脚が少し長く見えるようになります。あまり埋めすぎると脚をまっすぐ伸ばせなくなるので注意。
膝をより深く曲げられるようにしたい場合、モモ装甲の膝裏の切り欠きを大きくし、モモ〜膝の関節軸の可動範囲を制限するための出っ張りを切り取ればOKです。効果のほどはこの方法を紹介していたページでどうぞ。
ふくらはぎ装甲の後ろ・ヒザの裏の部分に画稿ではモールドがありますが、キットでは省略されているので再現しておきましょう。
ボールジョイントのポリキャップを上に1ミリずらす。また、足首アーマー基部の足首との接続ピンにスペーサーを挟み込んで、足首アーマーを少し浮かす。これによって、足首と足首アーマーの間で1ミリ、足首アーマーとスネの間で1ミリ、計2ミリ脚を延長した感じになります。外装はそのままなので隙間が広がってしまいますが、これが嫌な場合は本格的に改造して下さいって事で。今回はあくまで簡単お手軽なので、この程度のことは無視するのです。
足首の加工は某スレVer.8の182で同じやり方が紹介されてますが、僕はこの2ヶ月近く後になってこの方法を思いついたわけで、既出感を感じずにはいられなかった次第です。
足首アーマーと脚部フレームとの干渉部を削ると、足首の可動範囲が広がり、S字立ちができるようになります。
シールドは、基部のポリキャップの周囲(上下のカド)を面取りするように削っておくとちょっとだけ傾けられるようになります。立たせたときにシールドを垂直に向けられるのでオススメです。
シールド裏にサーベルを2本セットしておくのが望ましい(笑)ですが、部品請求しなければなりません。Dのランナーなどの太い部分がサーベルと同じ太さなので、面倒でなければ自作してしまってもいいでしょう。
ビームサーベル先端の棒状の出っ張りは、のばしランナーなどを使って0.5ミリほどの太さで作り直しました。
ライフルはどうせ両手持ちできないので、フォアグリップは固めてしまいました。センサーは裏のピンを切り取って裏表から塗装した後、瞬着で貼り付けました。
肘のメカ部分にパッケージのCGと同じモールドを加えると印象がよくなります。また、胸上面に説明書3ページ目中央のイラストのようなモールドを入れると、密度が増して胸のでかさが気にならなくなるかもしれません。
胸部中央の再建、プラ材のツギ跡をごまかすためのモールド(長い溝)、使用したプラ材の気泡跡をごまかすためのモールド(短い溝)、マルイチの位置がずれていたのをごまかすための開口・マルイチのランナーからの新造・裏から接着。疲れた……
へろへろな線を何とかごまかそうとして色々やっているうちに、とても装甲としての役割を立たせそうにないブツになってきてしまったので、部品請求したものを使って一からやり直すことにしました。写真右が元々のもの、左がやり直したもの。マルイチの直径を2ミリから1ミリ(延ばしランナーの輪切り)にした他、横着せずに定規を使ってパネルラインを彫りました。
成形色が綺麗なので成形色仕上げ(ペーパーがけ後にサーフェイサー無しでクリアー吹き)でいいと思いますが、画稿と色が違う部分をガンダムマーカーで部分塗装すると引き締まります。肩ブロックとランドセルのマルイチはガンダムホワイト、襟天板のメカ部分・足首メカ部分・上腕フレームはガンダムグレー、装甲裏はガンダムグレーかガンダムブラック。説明書2ページ目の画稿ではよく見ると白が暖色系と寒色系の2色使われているので、寒色系のところをガンダムホワイトで塗っておいてもイイでしょう。
ライフルとバズーカのセンサー部分は、クリアーイエローがなかったので、裏のピンを切ってガンダムホワイトで塗ってから表をコピックのY17で塗りました。
大改造している方。ハイレベルの作例。見てるだけでもワクワクするので、こういうのを見るのは好きです。